すぎなみ地域大学

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修了者の声

修了者からのメッセージ みどりのボランティア講座を修了して
木下 毅さん
木下 毅さん [平成20年度 みどりのボランティア講座修了]

リタイア後の過ごし方を考えていたとき、偶然、区報を見て地域大学を知ったという木下さんは1年間で3つの講座を受講。それをきっかけに人の輪や活動の場が広がり、自分でも大いに楽しみながら、地域のみどりを守る活動を続けている。


自他ともに認める「会社人間」だったという木下さん。リタイア後は半年ほどぶらぶらしていましたが、区報を見た奥様に勧められて受講したそうです。

「ゴルフスクールに通うつもりだったのですが、施設の都合で中止になり、さて、どうしたものかと思っていたところでした(笑)」

もともとツバキやアオキ、サザンカなどの庭木の手入れが好きだったため、「みどり」という講座名にひかれて、『みどりのボランティア講座』と『身近なみどりと食の実践講座』の2つを同時に受講しました。このうち『みどりのボランティア講座』は、杉並区のみどりを知り、花壇管理などを学んで、みどりを豊かにする活動をはじめるきっかけづくりにしようというもので、区の登録制度があります。

「現役時代は家と会社の往復ばかりで、杉並のことはまったく知りませんでした。実習で井草森公園や東京女子大の辺りを歩く機会もあり、杉並のよさを大いに見直しました。」と木下さんは語ります。

講座修了後の最初の活動は成田西いこいの森の樹名板づくり。木下さんはもっぱら、樹名や絵が描かれた板にニスを塗る担当だったそうです。このほか、「すぎなみ公園育て組」の活動の一環として、天沼弁天池公園の池の清掃や花壇の草取りなどにも参加しています。

また、もうひとつの『身近なみどりと食の実践講座』の企画運営を担当する「NPO法人 すぎなみ学びの楽園」を通じ、向陽中学校の園芸部のサポート、5月にオープンした「角川庭園」の手入れなど、活動の場は徐々に広がっています。

「私のような会社人間にとっては、ボランティア活動はビジネスとは違うという意識を持つことも大事。最初にそれを学んだことはよかったと思います。いずれにしても、地域に入っていく、いいきっかけになりました。」とのコメントをいただきました。

修了者からのメッセージ 健康づくりリーダー講座を修了して
健康づくりリーダー講座風景
丹羽育子さん [平成20年度 健康づくりリーダー講座修了]

栄養士の丹羽さんは、まず『食育推進ボランティア講座』を受講し、もう少し学んでみたいという気持ちからこの講座を選択。まず自分の意識を変え、家族の健康を守り、いずれ地域へと広げていくための準備を進めています。


『健康づくりリーダー講座』は、地域で健康づくり事業を展開するリーダーの育成をめざすもので、区の登録制度も設けられています。

「栄養士という仕事柄、『食』には関心があります。食育に関する基礎知識を学ぶ『食育推進ボランティア講座』を受講したのがきっかけで、もう少し続けてみたいと思っていたときにこの講座を知りました」

リタイア後の準備という側面もあったそうですが?いちばんの収穫は、食から健康へと興味の対象が広がり、健康に対する意識が高まったことだそうです。

「何をするにも健康がいちばん。自分が健康でなければ何もできないし、家族も健康でなければ、家の外での活動なんてとてもできません。今は学んだことを自分や家族のために活かすことから始めています。主人の健康のために、一緒に『杉並ウエストサイズ物語』にも参加することにしました(笑)」

この講座では杉並区の健康づくりに関する取り組みや、生活習慣と健康との関係などを学びますが、丹羽さんの印象に残った内容は、健康づくりにあまり関心のない人や家に引きこもっている人たちに、どうしたら関心を持ってもらい地域への参加をしていただけるか?が一番大切ということ。それにはテクニックの方法の一助となる、関心を持ってもらうためのチラシやポスターの作り方があること。また、それ一つで集客が変わる、というところが実践的説明でとても役に立つと思ったそうです。

講座修了後、丹羽さんは保健所のイベントで体組成測定などを呼びかけるなど、ボランティア活動への参加も始めています。

「多くの先輩や知り合いが地域で活動している実態を初めて知りました。今後は新たに結成された『健康づくりリーダーの会』などを通じて、活動の場を広げていければいいですね」と抱負を語ってくれました。

修了者からのメッセージ 学校介助員ボランティア講座を修了して
赤山寿美さん
赤山寿美さん[平成19年度学校介助員ボランティア講座修了]

PTA活動や障害児サークルの支援などの経験が豊かな赤山さん。子育てにひと区切りついたとき、自分にも何かできるのではと思ったのが受講のきっかけ。平成19年9月から、富士見丘小学校で週に1〜3回、介助員ボランティアを続けている。


健康づくりリーダー講座風景

「地域大学のことは前から知っていたので、何か子どもに関わるボランティア活動をしたいという気持ちから受講しました。」と赤山さんは語ります。

「学校介助員」は、小中学校の通常学級や特別支援学級で、心身に障害のある子どもの学校生活における安全管理と介助を行うもので、保護者の負担軽減のために導入されました。杉並区では特に資格は必要ありませんが、教職に関心のある人、障害児教育や障害者政策に関心のある方が多いようです。

「講座では発達障害に対する理解や支援のあり方を学びました。介助員の体験談を聞いたり、実際の様子を見学する講義もありましたが、それだけで現場に飛び込むにはちょっと勇気が要るものかもしれません。でも私には合っていたかな(笑)。ボランティア活動では、担任の先生の指示や保護者との会話を大切にしています。」

赤山さんの同期生で、ボランティア活動を始めている人は半分程度。「地理的・時間的な制約もあると思われますが、最初の一歩を踏み出すことが大切です。」と赤山さんは力説します。

「やってみれば絶対にマイナスにはなりません。子どもから学ぶことも多く、家から遠くても全然気にならない。せっかく修了したのだから思い切って始めてほしい。そのサポートのために、修了者同士のネットワークを作ることも必要だと感じています。保護者の負担軽減だけでなく、障害を持つ子どもが第三者と触れ合う機会にもなっている。介助員やボランティアが増えれば、新たな出会いも増えて支援の輪が広がる。」赤山さんはそんなふうに思っています。

修了者からのメッセージ 救急協力員 指導者講座を修了して
秋澤博之さん
秋澤博之さん [平成18年度救急協力員指導者講座修了]

いざという時に家族を助けたいと考えて受講した秋澤さんは、この講座の第一期生。和田三丁目西町会長として会員に受講を勧め、杉並区が整備を進める「まちかど救急隊」の隊員でもある。日々のウォーキングで体力維持も万全だ。


ボランティア活動を通じて「いかに役立つか」が重要だと考える秋澤さんは、関心のある救急救命に関する講座を選択しました。しかしその背景には、「自分の家族が万が一の時、救急車が到着するまでの間をいかに守るか」という思いがあったそうです。

「受講してみて、家族のためならともかく、知らない人を助けるのはとても勇気がいると思いました。幸い、まだ実際には役立てていません(笑)。腕が鈍らないよう、保健所で開かれる練習にも参加していますが、若い人が増えてきたのはいいことだと思います。」

「救急協力員」は東京消防庁主催の普通救命講習以上の認定証所持者を対象に、杉並区独自の講習を経て区に登録するもので、指導者講座はその上級版。さらに地域で救急協力員が4名以上集まると「まちかど救急隊」として登録できます。

秋澤さんが会長を務める和田三丁目町会では、受講者を町会が負担して受講を勧めてきました。すでに25名ほどが修了して「まちかど救急隊」も結成され、年に1度の練習も実施しています。

「少なくとも役員には身に付けてほしいし、できれば夫婦で取得してほしい。地域大学は生涯学習ではなく、地域の安全や住みやすい街づくりに貢献するもの。一人では何もできなくても、町会としてまとまればできることがある。そういう達成感はあります。」

蚕糸の森公園のウォーキングを日課としている秋澤さん。次の目標は「ウォーキング・リーダー講座」だそうです。

「他の誰でもない自分のために、自分を奮い立たせるという意味でも、まず興味のある講座を受けてみてほしい。そこで新しい仲間や活力が生まれ、それが町会や地域の力になると思います。」

修了者からのメッセージ 地域で子育て支援講座を修了して
村田陽子さん
村田陽子さん 平成19年度「地域で子育て支援講座」を修了

もともと、高齢者支援ボランティアを行っていた村田さん。広報すぎなみで地域大学を知り、子育て支援も、地域を守るという視点でつながるものがあると感じ、受講。修了後には、他の同期受講者13名と共に、子育て支援グループ「子育て仲間ほっぺ」を設立した。


子育て仲間ほっぺ画像

もともと「NPO法人杉並厚生事業団」として、引きこもりがちなお年寄りに少しでも生活の楽しさをと、高齢者支援活動を始めたばかりでした。『広報すぎなみ』ですぎなみ地域大学の存在を知り、講座内容を見るうちに、現代は、高齢者だけでなく、小さなお子さんや、育児をなさっているお母様方も悩みをお持ちだろうと思い、地域の中で高齢者の方々との接点や共生を見いだしながら子育て支援ができるのではないか、と考えたのが、受講のきっかけでした。

全24回無欠席。毎回が、充実した楽しい時間だった

講座は、6〜10月までの全24回でしたが、皆勤。通学が生活のリズムにすっかり溶け込み、「今日は地域大学の日だわ」と毎回はりきって出かけていました。本当に、充実した楽しい時間でしたね。授業が学問的なレクチャーから始まったので、少しとっかかりにくい部分もありましたが、現場で活躍なさる講師の先生方の実体験のお話を直接うかがう中で、自分自身でも身近な問題としてとらえられるようになり、どんどん面白みが増していきました。

カリキュラム後半にはグループでのワークショップの授業もあったのですが、そのためにはコミュニケーションが必須。授業1コマの中で、講師の先生からまずお話を聞き、その後毎回グループワークもあるものの、受講者同士の十分なコミュニケーションを図るには時間が足りない。最初は皆さんがまさに初対面の方ばかりですから。限られた時間の中で他の受講者の方々とどう信頼関係を積み上げてゆくか、は難しい部分でした。受講後にお茶にお誘いしたりして交流を図り、授業内でのコミュニケーション不足を補いながら、少しずつ信頼関係を築いていきました。

この講座から「ほっぺ」という活動組織が立ち上がったのですが、受講者の皆さんと一緒にやってみたい、と思ったのは、後半のワークショップが大きな契機でした。実際に現場に足を運んで見学をする、という授業の中で、こんなことがしたいね、こんなことができたらいいね、という話がお互いにでき、そこから一緒にやろう、という気持ちがぐっと高まりました。やはり一人ひとりが自発的に問題意識と意欲を持っている、それが大きな原動力となり、模索しながらも1つ1つを解決しながら活動してゆこう、と思えるのだろうと思います。

「子育て支援」という新しい社会貢献活動に向けて

仕事をやめ、何をしようかと考えていた時、この地域大学に出会いました。当初、カルチャーセンターに通うような気分だったところもありましたが、受講してゆく中で意識が高まり、地域大学のスタッフや行政の担当者の方々も、とても親身に相談に乗って下さいました。そして、単なる受講にとどまらず、次の新たな活動へとつなげて下さいました。
私自身、この講座を通じて、人生の次の目標ができ、仲間ができ、社会貢献としての新しい活動への一歩を踏み出すことができました。今は、やっと組織を立ち上げたばかり。講座で学んだことを、子育て支援という社会活動をどう展開してゆけるか、仲間と共にワクワクしています。

修了者からのメッセージ 消費生活サポーター講座を修了して
清水孝夫さん、石橋由理子さん
清水孝夫さん、石橋由理子さん 平成19年度「消費生活サポーター講座」を修了

消費者被害を防止するための基礎知識と教える技術を学び、平成20年4月からは、若者や高齢者に対する啓発活動「出前講座」の講師として、消費生活センターと共に社会活動を展開する。




清水孝夫さん「消費者への啓発活動において、男性の力はやはり必要。
1期生としての役割を果たしたい」と語る清水さん

時間的な余裕ができた中、何か勉強したいと考えていた時に、すぎなみ地域大学を知りました。自分のこれまでの経験を活かしながら学べるもの、という視点で一番興味を持ったのが「消費生活サポーター講座」。実際、自分が生活者として知る必要があるだろうし、今まで妻任せだった部分も参画しようという意識も、選択理由の1つでした。

受講してまず驚いたのが、男性受講者の少なさ。なにせ受講者26名中、私を含め2名だけでしたから。5ヶ月間24回の講座でしたが、事前に全日程が分かるために時間調整ができ、意欲的に取り組んだので、充実した期間になりました。

最初は講師の方々の話の聴講が主体でしたが、後半は実践活動が加わり、面白みがぐっと増しました。グループワークでは、問題意識が高い方の集まりですから、意見も広がり、それをまとめ上げるにはそれなりの労力が必要でした。しかし、それを1つの形に作り上げる過程もまた、面白みの1つだったといえます。

受講後は、これまで読み飛ばしていた消費トラブル関連のニュースにも意識するようになり、自分の身近に潜む危険に対しても適切な対応ができるようになりました。今後は、消費者への啓発が目的の「出前講座」という新たな社会貢献の場が控えています。消費者の方に、よりリアリティを持って伝えるためにも、男性の力は必要。あとに続く男性のためにも、出前講座に取り組んでゆこう、と今後を楽しみにしています。

石橋由理子さん 「今後進む高齢化社会で、トラブルはさらに増えるでしょう。
啓発活動の必要性を強く感じます」と語る石橋さん

「消費生活サポーター講座」受講のきっかけは、自分がだまされやすい人間だったから。ダイエット食品の売り言葉に飛びついて試したが全く効果がなかったり、訪問販売をうまく断れなかったり、という経験があって。自分でトラブルから身を守るために、そして今社会にはどんな消費者トラブルがあるのかを知りたくて受講しました。

修了して思うのは、あっという間の5ヶ月間だった、ということ。受講当初は聞きなれない硬い言葉にやっとついてゆくこともありましたが、受講を重ねるうちに、さまざまなトラブルについての知識や重要なポイントが理解できるようになりました。特に、司法書士や弁護士といった講師の方々の、現場で戦う生の声は、メディアから伝えられるよりずっと現実的に想像ができ、胸に刻まれました。今後進む高齢化社会で、トラブルは確実に増えるだろうという懸念と、啓発活動の必要性を強く感じました。

頭では分かっていても、実際トラブルに巻き込まれたら、と不安でしたが、修了後は、訪問販売や電話セールスに対しても以前よりしっかり対応し、自分の身を守れるようになりました。講座で学んだことが、日常生活で生きている、と感じます。今後は、講座での知識や経験を生かした「出前講座」という社会活動がありますが、自分がどこまでその役割を果たせるのか。不安が入り混じりながらも、消費者の啓発活動に積極的に携わってゆこうと思います。